4月25日 土曜日
東京下町、浅草と両国の中間に我が実家はある。
車1台がやっと通ることが出来る路地の突き当りの2階建て。
1階は父親が経営していた紙工場。
以前は大きな機械があったけれど全て売り払い今はがらんどう。
2階の居住スペースは狭く、1階をリフォームすればゆったり過ごせると思うけれど
今は長姉の長男が実家を受け継いでいるので余計なことは言いません。
そんな2階の一番奥の和室の介護ベッドの上で長姉は一日中過ごしている。
3方向を家に囲まれているのでちょっと暗く窓を開けても見えるのはお隣の家。
お花のブーケを持って行ったのもそんなことから。

ピンポーン
鍵を開けてくれた長男。
もし長男がいない時でも入れるようにと
鍵の隠し場所と暗証番号を教えてくれました。
玄関を開けると直ぐに階段。
長姉は1か月前と変わらず和室のベッドの上でニッコリ笑顔(^^)
お花を見せると「仏壇に飾って」
ベッドを上げれば仏壇が正面に見えるのでそこがいいと。
ちなみに仏壇には3代前からのご先祖様が祀られている。
壁には大好きなプレスリーと石原裕次郎の大きなポスター。
部屋のあちらこちらには長姉推しのクロミちゃんグッズが飾られている。
バッグに付けた私のクロミちゃんも見てもらいました(^^)

まず腹ごしらえ
次姉と娘と私はデパ地下弁当を「やっぱり違うわね」
なんて言いながら完食。
ついでにみつ豆も完食。
長姉は竹の子弁当を半分だけ食べ
みつ豆とカットフルーツは後で食べるそう。
前回来た時より食欲は落ちている。
棚に飾ってある家族写真を見ながらおしゃべり。
両親や子供たち20人近くが集まったお正月の集合写真。
それぞれの子供たちが幼かった頃の写真。
そしてひときわ大きいA4サイズのこの写真。
フロリダの妹も含め4姉妹全員が自宅に飾っている。

これは箱根旅行の時なのでおしゃれをしているけれど
普段はこんな感じ(^^)

そんな中、棚の片隅の目立たない場所に置かれた小さな写真を発見。
それは長姉の顔のアップ。
「マイナンバーの写真よ」と長姉。
もしもの時の写真と思ったけれど誰も何も言いません。
「ホスピスにはいつでも入れるようになっている」と長男。
長姉は既に覚悟を持ってすべてを受け入れていると感じる。
泣き言も愚痴も一言も言わない。
常にニッコリ微笑んでいる長姉。
もしかして妹たちに心配を掛けさせたくないと思っているのかも。

幼いころ
常に妹たちのことを気遣い面倒を見てくれていた長姉。
貧しくとも明るく
両親に愛されて育った子供の頃を思い出す。

