子供の頃、離婚により家を出た母親。
その後ほどなく病死。
姉、妹と愛が薄い父親の元に育った夫。
きっと私には計り知れない思いがあるのだと思う。
若い私は夫のそんな複雑な心のうちまで思いが至らず
優しく仕事は真面目だけれど私の知らない世界を教えてくれた夫に惹かれた。
美しいものが好きな私は見た目のスマートさに魅力を感じたのも事実。
将来の安定、お金。。。
何故か気にならなかった(><)
昨日のブログにも書いたように娘たちの事を信頼し
どんな行動にも口出ししなかった母親。
(父親は自由な人だったので子供にも厳しさを求めなかった)
ただ母親から見たら危なっかしい付き合いに見えたのかもしれない。
結婚前には何度か3人で食事に出かけた。
娘が結婚する相手の事をちゃんと知りたかったのだと思う。
夫との間に問題が起こるたびに
なんであの時【結婚をやめれば】と
アドバイスしてくれなかったのかしらと思うこともあった。
結婚して46年が経過した。
友人たちにも「よく離婚しなかったね。私には無理」と言われるほど
特に後半は山あり谷ありだった。
本当によく持ちこたえたと思う。
東京 谷中 団子坂の菩提寺にある実家のお墓。
このお墓には両親と父親の兄弟ふたりが入っている。
お墓を綺麗に掃除する夫。
石碑に掘られた一人ひとりの享年を丁寧に見る夫。
私よりずっと丁寧に私の実家のお墓に向き合っている。
そんな夫を心穏やかに見る私。
きっとお墓の中の両親も安心してくれたと思う。
お墓まいり後の寛ぐ夫の写真を撮ってみた。
帰りに高い場所から撮った墓地の様子。
ただその後のお散歩ではいつもの夫らしさが発揮された。
続く。。。。